趣を変える「木のゆ」と「石のゆ」が男女日替わり交代
美しい庭園にいるような和情緒の中で、黄色くなめらかな源泉を堪能
高野槇の木の香が芳しい「木のゆ」
暖簾をくぐって扉を開ければ、鼻をくすぐる清々しい木の香…これが「木のゆ」の特徴だ。露天エリアには湯船は5つ。凛とした直線的なラインが美しい大きな「露天風呂」と大小3つが並ぶ源泉掛け流しの「樽風呂」には、檜よりも香ると言われる高野槇を使用。芳しい木の香に天然の湯の香も加わり、深いリラクゼーションを誘う。他に「うたせ湯」も。これらの浴槽がスムーズな導線で配置され使い勝手がいい。加水・加温なしの熱交換システムで、源泉そのままの純度で楽しめる微黄色透明の湯は、肌あたりサラリとした単純泉、いわゆる「美人の湯」。その上質の湯を存分に味わえるのが、やはり高野薪を使用した「内風呂」。湯船を3つに仕切り、高温(43度)、中温(41度)、低温(38度)と微妙な温度差に調整。好みの温度でたっぷり堪能したい。「内風呂」の湯船には、中温に「バイブラバス」、低温に「ジェットバス」も1台ずつ設置。
自然の岩や石、信楽焼の陶器が表情豊かな「石のゆ」
一方、全湯船を石や陶器で統一した「石のゆ」は硬質な印象。湯煙の向こうにドンと鎮座するサウナの「赤釜風呂」が目立つ露天エリア。大小の岩や石で豪快にしつらえた野趣に富んだ「露天風呂」、中国より輸入の巨岩を使用した「岩くりぬき風呂」、信楽焼で造られた壷に浸かる源泉掛け流しの「陶器風呂」が2つ、「うたせ湯」と、全5つの露天風呂が表情豊かに並ぶ。内湯のメイン「内風呂」も石造りで、やはり高・中・低温と3つの温度設定。内湯には他に「木のゆ」同様、流し湯が体をしたたる「座り湯」や「水風呂」も。眼前に開ける露天エリアの眺めは、まさに石庭の趣で、室内でも開放感を味わえる。そこで気が付いた。内湯とすぐ前のガラスで隔てた露天風呂が同じ水位になるよう設計されていることで、内と外の風呂が一体となり拡がりを感じるのだ。まるで庭師が抱くような「景色」を求める気遣いが、極上のリラックス空間を生む。
優れ物の超微粒子ミストサウナでお肌しっとり
各湯で2つずつ、全4つの個性的なサウナがイン。
まず「木のゆ」から。露天エリアにあるのが「蒸気風呂」。世界初という過熱水蒸気を利用した超微粒子のミストサウナで、いわばドライサウナとミストサウナのいいとこどりをしたもの。用意された塩を肌にすりこんでも、ベタつかず、さりとてカラカラにもならず、お肌しっとり、長時間入れるのが特徴だ。超微粒子の湯気は肌の奥まで吸収され、まさに体の芯から温まる。内湯には、スタジアムサウナの「熱気風呂」。
「石のゆ」の露天エリアで、ひと際存在感を見せる「赤釜風呂」は、中にマイナスイオンが充満する真っ赤なドーム型のサウナ。こちらも過熱水蒸気を利用した超微粒子のミストサウナとなっている。そのほか、内湯にはロッジ風の「熱気風呂」があり、テレビを見ながらくつろげる。
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高野槇が清々しい木のゆ
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夜のライトアップも素敵
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源泉掛け流し!「樽風呂」
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屋内外の湯がガラス越しに一体化
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肩こり腰痛にはやっぱり打たせ湯
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超微粒子ミスト「蒸気風呂」
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竹の枕でくつろぐ露天の休憩所
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内湯から望む石の湯の露天エリア
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「石のゆ」の夜の雰囲気
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源泉掛け流し!「陶器風呂」
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中国より輸入の巨岩くりぬき風呂
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背もたれから湯が流れる座り湯
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真っ赤なドーム内に発汗用の塩が
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ロッジ風の「熱気風呂」
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サウナから出たら「水風呂」
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木の桶&椅子で和み効果もアップ
パウダールームは常に女性側に12席、男性側に4席
コイン返却式のロッカーは大・中・縦型の3種類
湯から上がったら、大きな徳利のような信楽焼の壷で濡れたタオルを絞ろう。タオル持参の常連さんにも喜ばれているこのアイデア。脱衣所には大・小・縦長型の3種類のロッカーが,、男女それぞれ232台設置され、いずれもコイン返却式。ベビーベッドも完備。着替え中の姿が鏡に映り込まないよう独立したパウダースペースは、実は中央に8席の“隠し部屋”があり、扉の設定で常に女性側に開放。男性は4席、女性は常に12席となる。
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3種類のロッカーはコイン返却式
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女性が面積優位のパウダールーム
湯上がりにちょっと休憩なら1階へ
ナイター観ながらゴロリなら2階の座敷へどうぞ
1階レストラン横、赤い和傘が情緒満点な長椅子式の休憩スペースでは、約40人が休憩可。ソフトドリンクやビールの自動販売機もこのスペースにあり、風呂あがりに軽く休憩という人はこちらが便利。一方、ゴロリとくつろぎたい方は、2階の畳敷き18畳の休憩コーナーへ。約20人が休憩できるこちらには、テレビもあり、ナイターを見ながらゴロゴロもOKだ。座敷脇には10分200円と12分300円のマッサージチェアが3台スタンバイ。
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ゴロリとくつろぎたい2階の座敷
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1階休憩所は真っ赤な蛇腹が和風
脱・セルフサービスがうれしい「湯上がり茶屋」
150種の全メニューにカロリー&塩分表示も
フロント隣にはレストラン「湯上がり茶屋 一休」がある。約100席の半数がテーブル席、半数が座敷で構成されるが、特等席は2007年にリニューアルした中央の掘りごたつスペース。太い柱で他席と仕切られ、約12人が座れるちょっとした個室のようになっている。和洋中とりどりに全150種!とファミレス以上に揃ったメニューは、すべてカロリー&塩分表示。このタイプの施設では珍しく、水やお茶もセルフサービスでなくスタッフが持ってきてくれるのが嬉しい。
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レストランから見る庭も美しい
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三色おそばセット838kcal
便利な1回分の洗顔セットや男女別の「手ぶらセット」
必要な物は券売機で購入できて便利
売店はなく、お土産品などはなし。タオルや石けんなど、入浴に必要な物が券売機で販売されている。ボディタオル「トルマリンのちから」500円、「星家の手作りマッサージ塩」(大)2,000円(小)500円など家でも継続して使いたいアイテムも。女性にはタオルやくしの他に歯磨きや髪をくくるゴム、男性にはカミソリなどがセットになった男女別の「手ぶらセット」300円も好評。
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廊下脇にある券売機にて購入
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女性向けの化粧品なども
ボディケア&足底療法&タイ古式療法と3種のマッサージ
リラックス後は再入浴もOK
2階の「癒しの間 一休」では、全身をケアするボディケア、足の裏を刺激する足底療法、タイ古式療法と3種類のマッサージが受けられる。すべて20分2,000円〜で、その後20分ごとに1,800円が加算されるシステム(タイ古式療法は1時間5,600円〜)。入浴前に1階受付にて予約を。これらを利用すると再入浴が無料になるので、マッサージ後に再びお風呂もOKだ。また施設から道路を隔てた建物前にはヘアサロンの「髪剪處 一休」もある。
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足裏への刺激がイタ気持ちいい
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タイ古式マッサージはこの部屋で
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太陽光明るいマッサージルーム
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濡れたタオルはこの壷で絞って…
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坪庭を眺めるエントランス
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畳の廊下を通ってフロントへ
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さりげないしつらいが旅館の趣
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マッサージチェア
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夜には茶屋横の庭もライトアップ
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「一休」のモチーフがそこここに
100%天然の湯と、昔ながらの温泉情緒をぜひ楽しんでください
USJ近隣ホテルへの送迎バスもあります
かつての湯治場のような、昔ながらの温泉情緒を大切にしています。今どきの岩盤浴などはありませんが、ここでは100%天然温泉の良質のお湯そのものをぜひ楽しんでください。
「木のゆ」と「石のゆ」、どちらも人気ですが、女性の方は香りがよい「木のゆ」をお好みの方が多いようです。
平日のオープン直後と土日祝の15時以降が割と混み合いますので、そこを外して頂けますと、比較的ゆっくり楽しんで頂けるかと思います。毎月1回、バラや洋蘭など、季節のイベント風呂も開催しています。公式ホームページでチェックしてみてください。
USJ近隣のホテルへの送迎バスも毎日夕方に運行しています。ホテルの宿泊と当館の入浴券&タオルがセットになったプランなどもホテルの方にございますので、ぜひ遠方の方もご利用下さい。